スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/-- ] スポンサー広告 | コメント(-)

来るなら来てみろ「赤とんぼ」荒鷲ブンと飛ぶぞ! 

一年前の碁会所での事である。私より二まわり御年配、非常に印象深い人との手談だった。碁の腕前は、二~三段だろうか。どちらかというと喧嘩碁で、戦いを好む人である。

碁は、一局打てば十年の知己。ある程度お互いに気心が知れた頃だった。面白い方で、自分から戦いを仕掛けてきたにも関わらず、私が応戦すると急に歌い出された。

♪来るなら来てみろ赤とんぼ~ 
ブンブン荒鷲ブンと飛ぶぞ~!!

002-s[1].jpg

驚いた私は、「それ何の歌ですの?」

すると、得意気に話し始めた。

「若い人は、こんな歌知らんやろなぁ。赤とんぼ、ってのはゼロ戦のことで、これは軍歌なんですわ。鶴田浩二の歌が好きでねぇ~」

しばらく、碁での闘いが続く。一段落すると、また何か言いはじめた。

「B29を竹やりで、よう突ついたもんですわ~!」

この言葉はよく耳にしてきた。だが私は先ほどから腑に落ちない。

「なんで【赤とんぼ】は味方の飛行機なのに、まるで敵機のように(来るなら来て見ろ、赤とんぼ!)って言うんですか? で荒鷲は、何ですの?」

その人、戦いを仕掛けた自陣の石の危険を悟り急に黙りこんだ。しばらくして

「いやぁ、なんでやろ。ようわかりませんわ~」

碁会所での人間関係というのは、ゴルフもそうだが年配の方々が多い。分からないことがあれば、聞くは一時の恥で、忘れないうちにその場で尋ねるようにしている。

そして、碁を打ってるまわりの他の年配の方たちにも聞いてみた。しかし、皆さんご存知ない。

所詮、推測の域を出ない。



あれから一年が経った。気になりながらも、そのことを忘れていたつい先日のこと。朝日新聞に、こんな記事が載った。

「赤とんぼ」とは、当時のゼロ戦の練習機のことをいう。複葉機で骨格は木、そして布張りしただけのものだった。

それから私は、まるで取り憑かれたようにネットで検索を繰り返した。

【赤とんぼ】

日本海軍の複葉の中間練習機で、しかも高性能だった。その塗色から「赤とんぼ」の愛称で親しまれ、海軍の飛行士は皆この練習機のお世話になっている。終戦を迎えるまで現役として活躍し、最後は特攻にまでかり出されたという。初期の機体は銀色であったが、他機に練習機であることを知らせる橙黄色になり、「赤とんぼ」の名の由縁となった。

謎が徐々に解けてきた。もう少しで、ジグゾーパズルが完成するかのような思いだ。

そして他機とは「荒鷲」であり、若き勇猛な搭乗員を含め当時の日本の戦闘機の総称であることを知った。

また、1944年(昭和19年)の朝日新聞で初めて零戦の存在が公開された際、「荒鷲などからは零戦(ゼロセン)と呼び親しまれ」と紹介されたとある。



~加藤隼戦闘隊 「荒鷲の歌」~



♪見たか銀翼この勇姿 
日本男児が精こめて 作って育てたわが愛機 
空の護りは引受けた 来るなら来てみろ赤蜻蛉
 ブンブン荒鷲ブンと飛ぶぞ!

誰が付けたか荒鷲の 
名にも恥じないこの力 霧も嵐もなんのその 
重い爆弾抱えこみ 南京ぐらいは一またぎ 
ブンブン荒鷲ブンと飛ぶぞ

金波銀波の海越えて 
雲らぬ月こそわが心 正義の日本知ったかと 
今宵また飛ぶ荒鷲よ 御苦労しっかり頼んだぜ 
ブンブン荒鷲ブンと飛ぶぞ

翼に日の丸乗り組みは 
大和魂の持ち主だ 敵機はあらましつぶしたが 
あるなら出てこいおかわりこい 
プロペラばかりか腕もなる 
ブンブン荒鷲ブンと飛ぶぞ~!


来るなら来てみろ「赤とんぼ」
ブンブン荒鷲ブンと飛ぶぞ!

「赤とんぼ」 それは・・・


敵機来襲、敵機来襲!

来るなら来てみろ! 荒鷲が迎え撃ってやる。

お前達なんか、怖くはないぞ!

所詮、お前達の飛行機なんか・・・

練習機の「赤とんぼ」みたいなもんだ!

我らが誇る・・・この荒鷲が

大日本帝国を守ってみせる。




あれから、その御老人とはお会いしていない。風の噂では、別の碁会所に出入りしてるとのこと。

もちろん、その方の年齢では当時幼少である。


蝉時雨のなかに、チラッと
「赤とんぼ」の姿を見かけた。


[ 2007/08 ] 軍歌の話 | CM(6)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2007/10/16 16:37 ] [ 編集 ]

ご丁寧なコメント有難うございます。
私もその意味が理解出来た時はスッキリ致しました。

今は碁会所で年配の方々と碁を打つとき、あえて
「♪来るなら来てみろ赤蜻蛉 ブンブン荒鷲ブンと飛ぶぞ」
って、それとなく小さな声で呟くのですが、誰も疑問に思わず質問して下さらないのです。
だから、自分から「赤蜻蛉って、何か知ってます?」って
促しております(苦笑)。
[ 2007/10/16 19:28 ] [ 編集 ]

来るなら来てみろって

ちょっと気になったので...

「来るなら来てみろ赤とんぼ!」

っていうのは、

空の守りは引き受けた。
来るなら来てみろ赤とんぼ

つまり俺(零戦)が空を守ってやるぜ
お前ら僕ちゃん(練習機の赤とんぼ九三式中間練習機)とは
レベルが違うんだよ

って言っているのではないでしょうか???
(ちょっと言葉が汚くてすみません)
[ 2009/12/08 02:42 ] [ 編集 ]

カムイさん

その発想・視点は凄いと感心させられました。気が付きませんでした。

「来るなら来てみろ赤とんぼ!」

俺(零戦)が空を守ってやるから、 お前ら赤ん坊(練習機・赤とんぼ)は黙って見てな!(ついて)来るなら、来てみろ!

ってことですね? ウ~ンなるほど、この方が辻褄も合ってるし夢もある!^^

ただ、今のところ、当時に詳しい高齢者の方々に聞いても、またネットで調べた結果、敵機を「赤とんぼ」のように見下した表現とされてるのが一般的のようです。

もしかしたら、カムイさんの仰る通りかも知れません。
[ 2009/12/08 14:22 ] [ 編集 ]

大変勉強になりました!ありがとうございます。31歳
[ 2011/01/17 08:33 ] [ 編集 ]

御丁寧に有難うございます。
少しでも参考になれば、嬉しく思います。
[ 2011/01/18 22:17 ] [ 編集 ]

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する









上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。