スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/-- ] スポンサー広告 | コメント(-)

「死神・命のロウソク」 

洋の東西を問わず、昔から貧乏人の子沢山と云われる。

そんなある男が、また子供が生まれたので誰かに名付け親になってもらうことを思いつき、よりによって死神に頼むことにした。

「貴方は貧乏人でも金持ちでも平等に分け隔てなくあの世に連れて行くので、かえってそんな人の方が信用できます。ぜひ、この子の名付け親になって下さい」

やがてその子供がもの心ついた頃、名付け親の死神は、その子に医者になれと告げた。そして死神はこう言った。

「おまえが病人のところに行ったら、わしが姿を現す。そして、わしがその病人の頭の方に立っていたら薬草を飲ませれば治る。しかし足の方に立ったら、わしのものだからあの世に連れて行く。決して、わしに逆らうなよ」

死神の言う通りにしているうちに、やがて地位も名誉も財産も手にし、世界で一番有名な医者になった。

ある日、病気になって困ってる王様のところに呼ばれて行った。すると、死神が現れ何と足の方に立っていた。そこで医者は考え、王様の頭と足を逆にして薬草を飲ますと、全快してしまった。

怒った死神は、「今度だけは見逃してやるが、次にやったら許さない」と警告した。

それから間もなく、お姫様が病気になった。王様は、お触れを出した。

「姫を助けた者は婿にして、王子として跡継ぎにする」

医者は駆けつけた。しかし、死神は姫の足元にいた。

その姫のあまりにも美しさと王子になれる欲に目が眩み、死神との約束を忘れてしまい、とうとう助けてしまった。

ついに、死神は怒った・・・。 

死神は医者を洞窟に連れ込んだ。

20070109000001.jpg

そこには、沢山の蝋燭がゆらゆら燃えていた。

死神は、医者に言った。

「蝋燭1本1本が人間の寿命で、くすぶっているのは病人、長いのは寿命があり、短いのは・・・」

それらの蝋燭の中に、今にも消えそうな短いものがあった。

「おまえの蝋燭は、どれか分かるよな。そう、これだよ!」

20070109021310.jpg

医者は、恐ろしさのあまり体を震わせながら死神に命乞いをした。

「いくら死神でもな、一度は大目にみた。誰にだって、一生のうち一度くらいは間違いはあるだろう。だが、二度目はないんだ」

医者の震えは止まらず、声すら出なくなっていた。

「ただし、ここに燃えさしがあるから、これをうまく繋いでみなよ。うまく繋がれば、ちょっとは命は延びるだろうよ」

医者は必死になって、蝋燭を継ぎ足そうとした。


「何でそんなに震えてるんだ? 震えると、消えるよ・・・」


              
~グリム童話 「死神の名付け親」より~



[ 2007/01 ] 不思議な話 | TB(0) CM(2)

プルプルッ

ちょっとこわいお話ですね~。
特にRokuちゃんの目がぁ===(笑)
間違いを起こさないようにがんばろうっと!
Rokuさま~一回といわずたくさん大目にみて~!!!
・・・ああっ!手がプルプルッしてきたーーー
[ 2007/01/09 13:31 ] [ 編集 ]

くみちぃ♪ さん

怖いよね。
この話を読むとグリム童話ってのは、他のそれとは異質ですね。落語にもよく似た話があり、ルーツはこれかも知れません。自分なりに編集してて、物語の中に入り込んでしまいました。(笑) 仏の顔も三度まで。と言いますが、どうやら死神は一度限りみたいですな。
ん?くみちぃさん、プルプルッって? ここぞ!という時の為にも日頃から震えないように心の鍛錬しましょうね。
あらら、そんなに震えて。消えちゃうよ!?・・・ホラ
[ 2007/01/09 23:01 ] [ 編集 ]

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://rokujizou3.blog60.fc2.com/tb.php/262-11c48df0










上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。