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「月華厳島」 

日本画家・平山郁夫氏の作品は、何れも壮大・壮麗そして幻想的である。

月華厳島

なかでもとりわけ、この「月華厳島」は神秘的で意外性を禁じ得ない。と言うのは、学生時代に日本三景のひとつ安芸の宮島を訪れた時、その社殿の鮮やかに染まった朱色が目に焼き付いているからである。だがこの絵には、その面影もない。左側手前の柱に仄かに朱がさしていると言えば、そうかも知れない。意匠を凝らしたと思えば、またそれがかえって想いを募らせる。

千四百年の歴史、その寝殿はあたかも海深く沈んだ竜宮城だろうか。

やがて深更、潮が満ちてくる。海の上に、それは重厚に浮かび上がる。限りなく深く碧いしじまに朱は吸い込まれ、微かな波間に吊り行燈がたゆたう。

叙情溢れる深奥幽玄の世界。社殿奥深く回廊に続くその明かりは、狐火を想わせる。

[ 2009/03 ] 未分類 | CM(0)

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